• 第14回 川崎市立多摩病院シリーズ

 

2月24日に、多摩区歯科医師会主催の標記講演会に出席しました。

これは歯科医師会会員や、スタッフ、家族などを対象に多摩病院の各科先生方に専門的なお話しをしていただくシリーズです。

今回は皮膚科医長の松浦 哲彦先生にご講演いただきました。

内容は、金属アレルギー、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、ニキビ、皮膚がん、乾癬、掌蹠膿疱症、ベーチェット病等でした。

とても分かりやすくご説明いただきましたが、特に金属アレルギーや皮膚がんの悪性黒色腫、掌蹠膿疱症は歯科とも関係深く大変勉強になりました。

当院にも掌蹠膿疱症や金属アレルギーの方が、お口の中の金属について相談に来院されることがあります。その際、まずは皮膚科でのパッチテストを勧めるのですが、1週間で4日受診する必要があるので、実際には面倒な検査です。

因みに、掌蹠膿疱症の誘因は、歯科金属、扁桃腺炎、喫煙だそうです。

今回はじめて知って驚いたのは、血液型と食物アレルギーの関係です。

例えば、牛肉アレルギーの方の血液型は必ずA型かO型だそうです。

理由は、牛、羊、山羊、馬、鹿などの肉にはα-galというオリゴ糖があり、この糖が抗原となってアレルギーを引き起こしますが、B抗原の構造はα-galと似ています。つまりB抗原を持つB型とAB型はα-gal抗原に対して体が慣れているからだそうです。

また、納豆アレルギーの方は、ほとんどがサーファーやダイバーだそうです。

理由は、その抗原物質であるポリガンマグルタミン酸が納豆にもクラゲにもあり、サーファーやダイバーはクラゲに刺される機会が多いからです。

皮膚がんの悪性所見の特徴(左右非対称・辺縁不整・色調多彩・隆起等)もあらためて勉強になり、今回の講演で学んだことを明日からの臨床に活かしていきたいと思いました。

 
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