小さなむし歯の治療~詰めものについて~

小さなむし歯の治療~詰めものについて~

ごく初期段階の「脱灰」状態を除き、ある程度進行してしまったむし歯は治療しなければ進行を止められません。放っておくと歯を失うことにもつながるのです。むし歯治療は進行段階によって異なります。こちらでは、小さいむし歯の治療に使用する詰めもの(インレー)についてご紹介します。「むし歯かな?」と感じたら、できるだけ早く小田急線・JR南武線の登戸駅より徒歩4分のアットホームな歯医者「中村歯科医院」にご相談ください。あなたに合った治療をご提案します。

さまざまな種類の中から選択します

詰めものについて

むし歯治療では、補う部位の大きさによって詰めものまたは被せもの(クラウン)を装着します。被せものは歯の上の部分(歯冠)をすべて覆う人工歯で、詰めものはそれよりも小さい部位を補う治療です。

詰めものについて

詰めものにはインレーとアンレーがあります。アンレーは比較的大きなインレーです。また、治療する素材によってもさまざまな種類があります。大きく2種類に分けられ、やわらかい詰めものを詰めたあと形を整え、特殊な光を当てて硬化させる直接法と、歯型を取ってから金属またはセラミックなどの素材で詰めものをつくり装着する間接法があります。

当院の考えるむし歯の治し方
その1~できるだけ神経を保護する為に~

<浅いむし歯の場合>

むし歯になった部分を削りとり、直ちにプラスチックで詰めます。または、型をとり模型上で金属やセラミックスの詰め物を作製し、次回にそれを詰めます。

浅いむし歯の場合

<深いむし歯の場合>

なるべく神経を残したい為、むし歯の部分をできるだけ取り除き、消毒して神経を保護する薬を敷いてからセメントで穴を埋めます。
その後、状況により数週間から3ヶ月程度様子をみて、セメントの表層部分だけを削り、直接プラスチックを詰めるか、もしくは型をとり模型上で詰め物を作製し次回それを詰めます。

深いむし歯の場合


深い部分のセメントを残すことで、熱を伝えやすい金属と神経との間の断熱材となり、詰めた後、冷たいものや熱いものにしみにくくなります。
コンクリートと同様、セメントも完全に固まるには、ある程度の時間が必要であり、完全に固まらないうちに型をとっても、寸法変化がおこり、ぴったりとあう詰め物はできません。その為に通院回数は一回増えますが、神経にやさしく対応し、なるべく神経を残す為には必要と考えております。
そして、せっかく残した神経なので、ある程度丈夫なもので屋根や壁のように覆ったほうが良いと考えております。

その2~再びむし歯を作らない為に~

前述した直接法と間接法にはそれぞれに利点欠点があり、例えば直接法は型を印象(形をとること)しないのでその分、通院回数は少なくなりますが、大きな欠損(穴)の場合は本来の歯の形を再現する点や強度の点から不向きです。
また、むし歯の好発部位(よく発生する部分)は3ヶ所(噛む面の溝、歯と歯の間、歯と歯茎の境目)ですが、この中でも歯と歯の間(隣接面)の虫歯を予防することが一番難しいと思います。フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを歯科専門職が勧めるのはその為です。歯と歯の間は特に重要なのです。
天然歯は1本ずつ植立し、適度な間隔で接していますので、治す時も同じようにしなければいけません。

離開器

直接法の場合、治す歯とその隣の歯がくっつかないように透明なプラスチックの隔壁を挿入し、その壁の厚みを打ち消す為に、歯と歯の間隔を少し開く特殊な器具を使用しプラスチックを詰めますが、口腔という狭い環境下で隣り合った歯の間隔を適正にコントロールするのは実際には非常に困難です。
間接法であれば、模型上で詰め物を製作し、着けるときに特殊な器具等を使用することなく調整すれば良いので適正な歯と歯の間隔を再現しやすいです。 実はむし歯も歯周病も歯と歯の間からほとんど始まります!
以上の理由から当院では詰め物について下記のように考えております。

<むし歯の大きさの点から>

深いむし歯の場合

Aのように小さい穴の場合には直接プラスチックを詰めます。 Bのように歯の隅角を含む場合には、間接法で金属やセラミックスの詰め物を作ったほうが、適正な歯の形を再現できます。

<歯肉との距離の点から>

深いむし歯の場合


Cの場合は、歯肉から距離があり唾液や歯周ポケットからの浸出液をなんとか排除できるので直接プラスチックを詰めます。
Dの場合は、歯肉に触れている為、濡れずにプラスチック詰めることが不可能なので間接法を行います。(濡れれば接着力は弱まるうえ完全にはかたまりませんので、またむし歯を発生しやすくなります)
保険の場合、間接法はいわゆる銀歯となります。天然歯に比べ硬いこと、金属アレルギーを起こす可能性があること等から決してお勧めの金属ではありませんが、状況によっては選択せざるを得ません。
いずれにしても、患者様とじっくり話し合い、色々な治療案をご説明したうえでご納得いただいた治療を行います。

詰めものの種類

詰めものは大きくは、保険診療と自費診療の2種類に分けられます。そしてそれぞれの使用素材によってさらにいくつかの種類があります。

保険診療の詰めもの
  • コンポジットレジン(歯科用プラスチック)

コンポジットレジン(歯科用プラスチック)

何種類かある色の中からご自身の歯の色に近い色を選び、やわらかいレジンを削った部位に詰めます。そして特殊な光を当てて硬化させます。保険診療のレジンは、割れやすく変色しやすいというデメリットがあります。

  • メタルインレー

メタルインレー

金属素材の銀色の詰めものです。いわゆる銀歯です。強度が高く機能回復ができますが、白い歯列の中で目立ちます。また経年により金属がイオン化して溶け出し、金属アレルギーを引き起こす心配があります。

自費診療の詰めもの
  • セラミックインレー

セラミックインレー

セラミックを素材につくるインレーです。天然歯に近い仕上がりになるうえ、ほとんど変色しません。治療していることを気づかれないことがほとんどです。汚れもつきにくいのでむし歯の再発のリスクを抑えられ、金属アレルギーの心配も不要です。

  • ハイブリッドセラミックインレー

ハイブリッドセラミックインレー

セラミックとレジンを混ぜた素材です。セラミックにくらべて色調は少し劣り、経年により若干変色します。天然歯より比較的やわらかいので、噛み合う歯を傷めません。また金属アレルギーの心配もありません。

  • ゴールドインレー

ゴールドインレー

金合金の詰めものです。歯の色とは異なるので白い歯列で目立ちますが、金は強度が高く耐久性と展延性があるので、歯質とインレーのすき間ができにくく、むし歯の再発リスクを抑えられます。